用語集

債権回収.jpをご覧いただく中で、難解な用語をピックアップして解説しております。

             
アセット
投資の対象となる資産のこと。代表的なものとして、株式、債権、不動産などがある。
 
アプリケーション
コンピュータ用ソフトウェア(プログラム)のこと。代表的なアプリケーションには、ワープロソフト、表計算ソフトなどがある。財務管理、顧客管理など、特定用途向けに開発されたソフトウェアもアプリケーションの一種である。
 
アレンジャー
証券化・流動化を実行する際に、資金調達者と金融機関および投資家との間を仲介する者。資金調達者に対し、ストラクチャー(仕組み)の立案、出口戦略の立案、デューディリジェンスの実施など、広範囲に及ぶアドバイス業務を行う。
 
インフラ
社会生活や経済活動を支える基盤となる施設・制度(道路、鉄道、港湾、空港、発電所、学校、病院など)。IT業界では、システムを機能させる上で必要な設備(コンピュータ、光ファイバーなど)や制度を指す。
 
SPC
Special Purpose Company(特定目的会社)の略称。資産の流動化や証券化などの目的のために設立される法人。SPCが資産(不動産など)を保有し、それを小口化して株式・投資口や債券を発行する仕組み。配当への課税面で税法上のメリットがある。
キャッシュ・マネジメント
資金の支払、受取、運用、調達など、企業の資金の動きを一元的に管理することにより効率化・最適化を図り、資金決済に関わる手数料の削減や不要な手持ち資金の削減などを実現すること。
 
コベナンツ
コベナンツとは一般的に約款や制約条項を指し、契約において事前に設定した条件に該当する事態が発生した場合にその効力が発生する。債権者(レンダー)が金銭消費賃貸契約などにあらかじめ制限条項・制約条項を盛り込み、不利益を得ないよう契約解除や条件変更を可能にするもの。
 
コンプライアンス
一般的に「法令遵守」と訳されるが、法令のみならず、社会規範や企業倫理などの基本的なルールに従って企業活動を行うこと。近年、コンプライアンスは企業の社会的責任(CSR)とともに重要な経営課題となっている。
サービサー
債権回収を専門に行う会社のこと。債権回収に関わる様々なサービスを総合的に提供する。従来、債権回収業務は弁護士にのみ許されていたが、金融機関が抱える不良債権処理の促進を目的とした「債権管理回収業に関する特別措置法」(平成10年成立、通称サービサー法)により、民間企業も債権回収サービスが可能になった。現在では不良債権のみならず、プライマリー(正常債権)の各種ローン、証券化案件や資産流動化案件の取り扱いも増えている。
 
サービサー格付
債権の管理回収や投資家へのレポーティングなど、サービサーがサービシング業務を遂行する上での能力を、第三者機関が中立的な立場から分析して付与する評価(等級)のこと。
 
債権譲渡
債権の売買、信託譲渡などにより、債権の同一性を保ちながら債権の帰属が変わること。金融機関の不良債権処理においては、有担保・無担保の債権をサービサー等への債権譲渡の手法が多く用いられた。債権譲渡を受けたサービサーが債務者と交渉し、回収や和解などを行う。サービサーへの債権譲渡により、解決が難しかった債務処理が迅速に進む可能性がある。
 
資産流動化・証券化
企業が保有する資産の信用力やキャッシュフローを基に資金調達を行う方法。例えば、企業が債権や不動産などの資産をSPCに売却し、SPCは証券(投資口など)を発行して、投資家(証券購入者)に配当を支払う。企業は当該資産をオフバランス化して身軽になる一方、小口化されるため投資家が投資しやすくなる。
 
ステークホルダー
企業が事業を行う中で関わる、利害関係を担う相手のこと。金銭的な利害関係の発生する顧客や株主(投資家)のみならず、消費者、従業員、地域社会、官公庁、金融機関なども含まれる。
 
ストラクチャード・ファイナンス
資産の流動化・証券化などの仕組みを利用して資金調達を行う方法で、仕組み金融とも呼ばれる。企業は保有する資産などをSPCに譲渡し、SPCは金融機関からの借入や証券(投資口など)の発行により、企業に資金を提供する。
 
スペシャル・サービシング
延滞期間が長期化し回収が難しくなっている債権の管理回収業務のこと。回収プランの策定、債務者との交渉や返済の相談、法的手続(訴訟、競売、差押など)の手配、担保不動産の処分、回収後のレポーティングなどのサービスを提供する。
団体信用生命保険
住宅ローンを組む場合に同時に加入する生命保険のこと。住宅ローンの返済途中で契約者が死亡または高度障害になった場合に、本人に代わって生命保険会社がその保険金から残債を返済する制度で、金融機関がローンの利用者をまとめて生命保険会社に申し込むもの。
 
デューディリジェンス
一般的に、投資対象となる企業や不動産などの価値を正しく把握する目的で行われる調査のことを言うが、債権のデューディリジェンスの場合は、債権、債務者、担保、保証人を精査して評価するプロセスのことを指す。デューディリジェンスは法務、財務、ビジネス、人事、環境など様々な観点から詳細に実施される。
 
ドキュメンテーション
契約書など、取引・交渉における合意事項や条件を文書化してまとめること。契約内容の検討や精査、交渉など幅広い作業が含まれる。
 
特定金銭債権
金銭債権とは金銭の給付を目的とする債権(受取手形、売掛金など)のことを言い、特定金銭債権とは、サービサーが管理回収代行を行うことのできる金銭債権のこと。サービサー法(債権管理回収業に関する特別措置法)で定められており、金融機関やノンバンクの貸付債権、リース債権、クレジット債権などがある。
ノンリコースローン
融資対象物件からの賃貸収益や売却収入だけを返済資金に充当するローンのこと。非遡及型融資とも呼ばれる。債務履行の責任財産が対象不動産や賃貸収入、販売収入に限定され、他の財産に及ばず、債務者はそれ以上の返済義務を負うことがない。
バックアップ・サービシング
当初のサービサーが何らかの理由により業務を遂行できなくなり、交代が必要となった場合に、あらかじめ設定したサービサーが業務を引き継ぐこと。プライマリー・サービサーに代わって速やかに債権の管理・回収を担当し、委託者・投資家へのキャッシュフローを確保する。
 
不動産担保ローン
土地や建物などの不動産を担保として借りるローンのこと。一般的に、使用目的が限定されておらず、また無担保型と比べて、低金利で長期間の融資を受けることが可能。
 
プライマリー・サービシング
正常債権や遅延期間が比較的短い延滞債権の管理回収業務のこと。債権者からの委託に基づき、ローン元利金の請求・回収、返済相談、繰上返済の対応、入金管理、債権書類管理、担保不動産の運営状況管理など、 ローンの管理業務全般を代行する。
 
不良債権
融資先の企業の経営悪化や倒産により、貸付金の回収が困難となる債権のこと。
 
ポートフォリオ
投資家が、自らの資産を複数の金融商品等に分散投資すること、またその投資した金融商品の組み合わせや集合体のことをいう。異なる性質の金融商品、投資資産を複数組み合わせることにより、リスク軽減を図ることが可能となる。
マスター・サービシング
各種サービシング(プライマリー・サービシング、スペシャル・サービシング、バックアップ・サービシング)のモニタリングやコントロールを行う業務。また、各サービサーからの様々な情報に基づく投資家向けレポーティング、送金業務なども含まれる。
リースアップ
貸し手(リース会社)が機械や設備などを借り手(企業)に貸し出す期間が満了すること。

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